01月14日(日) 山梨県
前回・・・
「結果がキチンと出せる採集をしたい!」
なんて書いてしまいました(^^ゞ
となると・・・
少なくとも
「今回はボウズになれないっ!!」
と、単純な解釈を自分なりにして
プレッシャーを自ら高め
行って来ました
山梨へ
(^^ゞ
そのヤル気満々の今までにない私の行動を見て下さい(^^ゞ
まずは・・・
日にちの設定!
本来ならば花さんが
「ゴルァ!かぶっ!今度はいつ行くんだぁ!!!」
と、怖い文章でメールが来て
しぶしぶ、日にちを決めるのですが
今回ばかりは私から
「あのぉ〜・・・次回の予定を決めたいのですが〜・・・ご都合はいかがでしょうか・・・?」
と、私からお誘いをかけてみた(^^ゞ
その2
次はポイント設定!
これも本来は花さんが
「今日はココに行くぞ!おらっ!地図だっ!」
と、怖い口調で車中にて地図を渡されるが
しかし今回は私も
「あのぉ〜・・・私もポイント絞ってまいりました・・・コレが地図です・・・」
と、手渡してみた(^^ゞ
と、まぁ・・・
たったこれだけのことなんですが
私にしてみれば大きな進歩です・・・オイオイ(^^ゞ
今日は空気が澄んでいてとっても・・・寒いデス(T_T)
前日まで・・・
「よし!今回は絶対に採っちゃる!何がなんでも採っちゃるぞ〜!」
などと、いきまいておりました
しかし、今朝、暗いうちに家を出ると・・・
「さ、さ、寒い・・・」
「と、と、採れなくてもイイかも・・・」
と、簡単に決意がねじ曲がるほどの寒さ(^^ゞ
行きたくねぇ〜〜〜っ!
(^^ゞ
うわっ!マイナス2℃だよ・・・(T_T)
車内との気温差26℃(^^ゞ
カゼ引くかも・・・(T_T)
ということで・・・
あっという間の現地到着(T_T)
車外に出るとやっぱり寒い
かといって着込んで歩き出してしまうと
後で暑くて暑くて、脱いだジャンパーがジャマになるだけだし・・・
頑張っていつものカッコで歩き出すことに・・・
まずは、二人で選び出したポイントに足を踏み入れてみるのだが
ココは初めて入る場所である
いるのかいないのか・・・
材があるのかないのか・・・
全くの冒険ポイント(^^ゞ
くはぁ〜・・・すげぇイイ天気
車を停めた場所からトコトコ歩いていくと日陰には数日前に降ったと思われる雪がアチコチに・・・
しかも凍っていてカチカチだし・・・
寒い訳だわ・・・(T_T)
ちっとも雰囲気ないし・・・
車を停めた場所近辺は台場もチラホラしてて
そこそこいけるのかなぁ・・・?
なんて期待もあったのですが
歩けば歩くほどオオクワがいる気配がなくなっていくし・・・
「ハズしたか?」
とっとと先を歩く花さん(^^ゞ
あのですね・・・
山の中で花さんが先を歩くなんて事は滅多にないんすよ(^^ゞ
これには花さんの作戦があるんす(^^ゞ
「クマが出てもかぶが先にヤられる」
「猟師さんの流れ弾もかぶが先に喰らう」
「斜面で足場が悪くても先に滑落するのはかぶ」
ね!(^^ゞ
私がいつも危険を背負ってるんす(T_T)
でもね
一つだけイイことがあるんです
「オイシイ材に先にありつける!」
ね!(^^ゞ
その後はバラバラになり・・・
とっととこの場所を見切ってしまった私は
一足先に車に戻り
次のポイントの選択の為に一人地図を開く・・・
「早く帰ってこないかなぁ・・・花さん」
と、待ちぼうけ・・・
これで2回目(^^ゞ
たぶん近くにはいると思うのだが・・・
久しぶりに「あうん」でなかった二人であった・・・
そして3時間も私は待たされました・・・ジョウダンデスッテバ(^^ゞ
さて
次のポイントが決まったところで移動開始です
んが
付近に辿り着くも車を停める所がなかなかなくて
グルグルと同じ場所を行ったり来たり・・・
結局、停めた場所はポイントからすんごく遠い場所(T_T)
「さてと・・・歩きますか・・・」
「はい・・・行きましょう・・・」
と、歩き出してしばらくすると(お目当てのポイントはまだまだ先)
「ほほお・・・凄い台場がありますね・・・」
と、指差す私
斜面に数本立ち並ぶ台場の一番奥に
以前はまだ朽ちてなかった台場だが、全面にカワラが付いている
しかし、「まだ早いかな?」という感じと、この種類のカワラでは出した事がない
という2つの理由で見送る事にした
また歩き出そうとするそんな私をよそに
花さんはその方向に猛然と突き進む(^^ゞ
「あれれ、でも見ている場所が違う・・・」
そう!
花さんはもっと手前に転がっていた2本のエノキに目が行っていたのだった
なるほど!エノキサクサク材ならば私も手を出したいと思う(^^ゞ
と、花さんの後を付いて行った・・・
でも・・・
カツンカツンだった(T_T)
次に花さんが目を付けたのは
一番手前の台場の根元付近に付いていたカワラ
さっきの場所からだと死角になっていて二人とも気が付かなかった
表からだとピンピンに生きてる台場に見えるが
見た目以上に大半は朽ち果てている
「かぶさん!ここですよ!ここ!」
と、私にその部分をうながす(^^ゞ
しかし、ここでまた私が出しゃばっても
花さんはまたいっぷくしながら見学するに決まってる(^^ゞ
「そこ、花さん担当ね!」
と、一言置いて更に奥の台場に移動する私
にやり(^^ゞ
んが!
斜面を登って行き、振り返ると花さんが削りはじめた台場の上部がちょっと気になる
あそこが削りたい(^^ゞ
そこの部分にに辿り着くには
この目の前にある台場を登って、更にそちらの台場にジャンプしていくのがベスト
花さんが下で削っているのをお構いナシに
上をヒョイっと移動して削りだす(^^ゞ
すぐさま・・・
花さんは削りカスの雨あられ(^^ゞ
でも・・・
んおっ!きたか!?
白枯れ部分は水分を多く含み、ガフガフしてるが
太目の食痕が多数走っている
そんなことに夢中になっていると
いつのまにか花さんが隣の台場に登ってきた(^^ゞ
やるな(^^ゞ(これもかなり珍しい展開)
かぶ 「ほら!見て下さい!いけてますかね?」
花 「にやり、やりましたね!」
かぶ 「でもですね・・・」
花 「なんですか?」
かぶ 「この場所足場が凄く悪くて怖いっす(T_T)」
花 「そんなことキニシナイんですよ!」
かぶ 「いや・・・そういう問題じゃなくて・・・」
花 「落ちる時は、右に落ちればいいんです!」
かぶ 「右?」
そう!確かに右に落ちれば斜面にある台場だけに3mぐらいの高さ・・・
花 「ね!(^^ゞ」
かぶ 「確かに、右なら大ケガで済みますね・・・(T_T)」
花 「ね!左だと氏にますから注意してね!」
確かに左は7〜8mはある高さ・・・(T_T)
花 「さ!頑張って成虫出しちゃってくださいな!」
ニコニコしながらいっぷくを始める花さん(^^ゞ
足場をなんとか確保しながらムリな姿勢で削り続ける私(T_T)
食痕もまともに追えないやりづらい場所でほじる様に進めていくと
そのうち・・・
「ああっ!!」
出てきたのはオオの3令であったが悲惨なことに・・・
やっちゃったよ・・・しくしくしく(T_T)
顏にもちゃんとアーチ状の点刻もあるし・・・
_| ̄|○
可哀想な事をしてしまったがどうしようもない
「よし!まだきっといるぞっ!」←ちゃんと落ち込むが立ち直りは人一倍早い(^^ゞ
しかしホントにやりづらい
足はプルプルしてくるし
腰は痛くなってくるし
(T_T)
花さんにタッチ交代を要請してみるが速攻で「ムリッ!」と拒否される
よく高い所に登ってると花さんに「オシリがスースーしない?」って聞かれるんです
特にそんな感じを受けない私は「ちゃんとパンツはいてきてますよ」と、毎回答える(^^ゞ
↑すんごいオヤジっぷり(^^ゞ
さておき(^^ゞ
やりづらさがどおしても斧に出てしまう
やりづらい→早く終わらせたい→斧使いが乱雑になる
これではまた潰しかねない(T_T)
同じ事の繰り返しのないように丁寧にいこう・・・
花さんも「またすぐ近くにいるかもですよ!注意です!」と、アドバイスをくれる(^^ゞ
上下と左右に続く数本の食痕はその全てが間隔が狭く、どこから手を付けていいのやら(T_T)
そのうちに花さんが「かぶさんの足元あたりが怪しいですよ!」と、言ってくれた
ええっ!?ココ?ρ(^_^;)
ココ削ったらオレのいる場所がなくなっちゃうじゃねーかっ!ヽ(`Д´#)ノ
さておき(^^ゞ
今度は無事に2匹目が出てまいりました・・・よかった(^^ゞ
でも、あれっ?
これって・・・
コクワ?ん?
というのもこの3令・・・
オシリに不凍液を溜め込んでいてきっちりとスケルトン幼虫になっていたのだった
スケルトン幼虫=コクワ
という方程式が私の中で確立されているのでした(^^ゞ
なおかつ、過去にもオオ不凍液幼虫を採ったことのない私であったからなんす
オオも不凍液で満たされる事は雑誌で読んで知っていたが・・・
私の考えでは・・・
それらの幼虫はココ山梨より上の東北方面の話かと思っていたんです
山梨はそんなに雪も降らないから(東北に比べて)不凍液化しなくても大丈夫なのかな?
とか
オオは材のヘリよりも中心を好むからなのか?とかとか・・・
ね!立派なスケルトン(^^ゞ
これが3令ではなく、
1令2令ならば間違いなく埋め戻していただろう・・・(^^ゞ
顔はちゃんとオオ
ま、初めてのいい経験をしました・・・ハイ
それにすごいヘリ近くにいた幼虫だったし・・・
先ほどの潰れてしまった幼虫はヘリではなかった為か
オシリは内容物でいっぱいでした
実際・・・
「採集って・・・ホントに・・・深いなぁ〜・・・」と、思う今日この頃 ←まだまだ青いんだな・・・私(^^ゞ
で、次に出てきたのがなんと成虫の死骸(T_T)
ぐはぁ!
もったいない・・・(T_T)
コレが生きていたら・・・
くしょぉ〜〜〜
削ってる途中で空の蛹室を確認していたんです
単純に「ああ、抜けちゃってるよ!」程度でその時はあまり悔しくなかったのですが
死骸が出てきちゃうと・・・悔しい(^^ゞ
脱出しようとして食痕を突き進み、途中で力尽きてしまったようです・・・
食痕の中から出てきました
ハイ!もういっちょ!
続いてはまたスケルトンな3令
ハイ!ちゃんと顔はオオ!なんだかオシリが焦げてる(^^ゞ
で、この時の花さんは何をしているのかというと
隣の台場でやっぱりいっぷくしながらまったりしてる(^^ゞ
何か手伝わせなくちゃ!(^^ゞ
ケースと出てきた幼虫を手渡し、幼虫入れ係(^^ゞ
あと、撮影の助手(^^ゞ
(成虫死骸の画像の手は花さん)
私が苦労している時に・・・こんな写真を撮ってる花さん(^^ゞ
後ろの風景はボカシを今回は入れさせて頂きました
あまりにも目立つ場所なもんで・・・(^^ゞ
きっとこの木を見た事ある方も沢山いるはず
まだまだ食痕は続く・・・
そして・・・
生きてるの3つ目〜
そろそろ・・・
マジで疲れてきましたぞい
コロン・・・
ああ・・・
お腹も減ってきた・・・
顔の確認です(^^ゞ
そして花さんに手渡す(^^ゞ
花さんはケースに入れるだけ(^^ゞ
これは死んでました(T_T)
見た目は全くのフツーなんですが
少しデロ〜ンとしてて
コリャダメだ・・・
って、ケースに入れられてるし!(T_T)
ああっ!
成虫死骸も入ってるよ!(T_T)
生きてるの4つ目〜
で、またカメラをコチラに向けられている気配・・・(^^ゞ
幼虫を撮影しているかぶを撮影した花さんの作品
と、ここで
とある諸事情が起こりまして
この木を降りることに(^^ゞ
やっぱり目立つんですよ・・・この木(^^ゞ
まだ材も残ってるので入ってると思われますが
またいずれ・・・(^^ゞ
結局、目的の場所に辿り着く前に強制退散(T_T)
その後はもう一つのご新規場所に入ってみることに・・・
ココは前回、移動中に車で流してみただけの場所なのだが
「ここにはいないだろう・・・」
と、二人で判断した場所
なぜなら台場はこの付近には無いに等しいし
それに木々が形成する森も奥行きがない
こんな場所は採集者なら誰も入らないに決まってる・・・
ん?
ぢゃあ、もしココにオオが生息していたらタコ採れ間違いないしぢゃん!(^^ゞ
という単純な考えが今回沸いてきて、入ってみることに(^^ゞ
マジで台場ナシ!!花さんが食痕を出すも・・・
ここで出ちゃうと、ひょっとすると新産地になるんじゃないか?
(^^ゞ
しかしそんな思惑も見事に打ち砕かれた
やっぱりココにはやっぱりいない(T_T)
食痕の先からはコクワ成虫が出てきました(^^ゞ
そしてやっと昼飯(^^ゞ
最後にもう一ヶ所回っておこうと挑んでみるがそこは過去にも何度も入った場所
ここは過去に実績も作っているのだが
期待出来る材がなくて、ここ数年ほったらかしにしてあった
結構歩き回って材を探すが・・・
もしやイイ材が出来上がってるかも
などと期待して歩いてみるがやはり以前と変わらず・・・
さて、どおするか・・・
で、帰っちゃう(^^ゞ
ま、今回は無事に出せることが出来たし
めでたしめでたしで早上がり(^^ゞ
にしてもイイ天気(^^ゞ
家に到着後の撮影
この成虫・・・
50mm弱ぐらいでしょうか・・・
まぁ、成虫は次回に期待しましょう!
↑オイオイ、言っちゃってるよ(^^ゞ
死んで出てきた幼虫も・・・
出した時は見た目も良かったのですが
すっかり黒ずんで・・・
このありさま
しかしなんなのでしょうかね?
死んだ幼虫も気温が低ければ状態が維持出来るんですかね?
冷凍保存状態?(^^ゞ
結局、生きているのは・・・
オオ3令が4匹と
ちょっとオオっぽい?1令が2匹でした
この1令もたまたま3令と一緒に出てきたから持ち帰ったものの
コイツだけで出てきてたら、間違いなく埋め戻し(^^ゞ
でも、頭が以外にデカイんですよコイツら
「幼虫その後」に期待して後にアップですな(^^ゞ
ということで・・・
この6匹の菌糸ビンを買いに・・・
花さんの車に先導されてとあるショップまで行くことに・・・
結局、花さんはこの幼虫達を一つも持って帰らなかった・・・(T_T)
次回は私は絶対にケースを出さんっ!
(^^ゞ
結果はオーライの今回の採集でしたが
振り返ってみれば
「運良く、出てよかった」
って感じでしたね(^^ゞ
さて、次回も頑張ろうっと・・・
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