08月07日(日)   新潟県


一昨年あたりからだろうか、花さんとの会話の中で「新潟に行ってみたい」という言葉がどちらからともなく
自然に口に出るようになり、「いつかは行くぞ!」と二人で誓っていたのでありました

それから・・・

「じゃ、来年の夏には行きましょ」と昨年末に具体的な時期の話が出て、予定を組む状態までに

とはいっても二人とも全くの知らない土地・・・
私は過去に新潟の佐渡に2回行った事がある程度・・・夏ね(^^ゞ
オオクワ採るには「ドコに行けばいいんだ?」状態(^^ゞ

とりあえずネットでは「新潟○○村産」みたいなのを結構目にするのだけれど
その村に行けば簡単に拾えるものでもないだろうし・・・
村といっても広い所は広いし・・・←あたりまえだ(^^ゞ
見当もつかない・・・

まして、いきなりの行動で結果が出るとは考えにくい・・・
かといって地図とニラメッコばかりしていても村の中の外灯までは地図に載ってないので何も見えてこない
さて・・・・・

とりあえず幾つかの村をピックアップし
昼間の現地下見をすれば、あとは・・・なんとかなるでしょ(^^ゞ

出発しちゃう(^^ゞ

   す、すてっかー・・・が

待ち合わせ時間に到着した花さんの車のフロントガラスにはファンキーなステッカーが・・・
「ど、どうしたのこれ?」って聞くと
花さん曰く・・・「かくかくしかじか・・・」←ご想像にお任せして省略(^^ゞ
「ふむふむ・・・なるほど・・・」

「ファンキーされちったらファンキーするの?」って更に聞くと
「もちろんです!!!」と花さん答える
「オレが運転してる時、ファンキーされちったらオレもファンキー?」
「もちろん!ファンキー!ファンキー!」
しくしくしく・・・・・・・・・・・・


早速トラックにファンキーされちゃうし・・・

かぶ
人生初のファンキー体験しました
しくしくしく・・・

最近はご存知の方が増えてるようです・・・
おわかりにならない方はナックファイブでm(_ _)m


さて
9:30にうちを出て、高速を飛ばしていると向かう先には長〜いトンネル・・・

「このトンネルくぐるのも久しぶりだなぁ〜」とどちらからともなく会話になる
次の瞬間(最後にくぐったのはいつだ?)と同時に考えている(^^ゞ
二人とも20年位前にスキーで来た時にくぐったきりだった
やっぱりこちらの方面には「うとい二人」と実感したのでありました・・・しくしく
と同時に(そんなに昔なのか・・・歳とったな・・・しくしく)とも実感してしまった(T_T)

   高速飛ばしてあっという間の目的インター

本来、この地には先月、訪れるはずでした
「一発目の福島でサクッとオオ拾って、その次に行きましょう!」と予定してたんです
しかし
福島でヒメは採れないわ、オオはボウズだわ、と予定外の結果を食らい
更には私の都合で先月の予定は流れちゃうし・・・

やっと念願の新潟入りです
でも・・・新潟って・・・近いんだな・・・(一発目の私の感想)

   ここでお昼

現地付近に着いたのが13:00頃
「とりあえず昼飯でも食らって、それから夜に向けての下見ってことで・・・」
と辿り着いたのが道の駅のレストラン

   こんな感じの店内

メニューを眺めると「そば」の文字・・・
ラーメンもありましたがこのような場所ではさすがに危険そうなので(^^ゞ
二人で素直に「ざる二枚&てんぷら」を注文しました

   ピンボケだし(T_T)

てんぷらは変わった山菜が結構使われており(そのへんに生えてそうな葉っぱとか・・・)
お店のおばちゃんにこれはなんですか?って聞いてみると細かく説明してくれました
でも・・・聞いてもわからなかった・・・しくしく

さて
飯も食ったし、食後の散歩もしたし(付近を二人でウロウロしてみました)
「現地に入りますかね」と一つ目の地区へ・・・


まずは駅に立ち寄ってみた

   なんだかすんごいローカル

地図で見ていた時は「なんだか結構栄えてる村みたいだぞ、こりゃあ」
って感覚で見てたんですが、いざその場に立ってみると
やっぱりすんごいローカルチックでした(^^ゞ

時刻表を見ると
電車・・・少ねー・・・(^^ゞ

   改札からホームまでは線路をまたいで行くようです

メインストリート?も確認し、夕飯の手配先も確認し(コンビニが一軒ありました。でも20:00まで)
さて、車を走らせて外灯のチェック開始です
外灯・・・あるかなぁ・・・ぼそっ

   外灯・・・ねえっ!!

民家のある場所は確かに外灯はありました
でもちょっと外れてしまうとごらんのような風景の連続
でもたま〜に出てきた外灯も見落とさずにすかさずチェック!

私が運転で、花さんはナビにチェックを入れていく
「外灯・・・白ければいいね・・・」
一生懸命ナビにチェックしていく花さんにボソッと話かける

そして

二人で暗くなってしまう・・・(^^ゞ

   今回サーフ君も頑張っていっぱい走りました

同じ道を何度も行ったり来たりと繰り返し、山の植生や地形なんかも見て
めぼしい外灯を絞り込んでいく

「でもオレンジだったら・・・」
また暗くなる・・・(^^ゞ

   ヒメギス?

下見の走行中に「うおっ!路上に黒いの歩いてた!バックバック!ヒメオオか?」と花さん
ゆっくりとタイヤで踏み潰さないようにヒメオオの所までバックすると
キリギリスのブラックバージョンみたいなやつが横断中・・・(T_T)

このやりとりが数回・・・
紛らわしいんだよっ!!(^^ゞ
って、ヒメのいる標高じゃなのわかってるんですけどね(^^ゞ

   たまたまヒメギスで止まった場所にあった溜め池

かぶ「お!なんかいるかなぁ〜〜〜」
花  「おいおい・・・下見だろ・・・下見!ゲンゴロとか言ってんじゃねーぞコラ!」

かぶ「やっぱり新潟米どころ!こういう溜め池も多いんだろうなぁ〜」
花  「人の話聞いてねーな!?オイ!!先行くぞ!次の外灯探しに!」

かぶ「ほほお〜!おたまがいっぱいいるよ・・・花さん網持ってきた?」
花  「コイツ・・・シカトかよ・・・」

かぶ「あっ!すげぇ!テレビで見たことあるジャンボタニシ!!見て見て!」
花  「え!?どれどれ?見せて」

かぶ「あっ!イトトンボ!あの青いのキレイ!」
花  「・・・・・・・・・」

こんなやりとりが溜め池のたびに数回・・・

(^^ゞ

   もっとデカイのは手が届かなかった・・・ジャンボタニシ

ひととおりの外灯をチェック完了し
夜に走るルートも大体決まりまして一安心・・・
あとは暗くなって、オオが飛んできてくれるのを待つだけ(^^ゞ
でもまだ16:00・・・

「あと3時間は明るいよ・・・どうする?」
「じゃ、今度は少し離れて標高を上げてみましょうか」
と、上へ、上へ、と走らせてみる

   でもちっとも標高は上がらず・・・(T_T)

私は今年の夏にまだヒメを見てない・・・
そしてアカアシもまだ見てない・・・
もちろんオオもね(^^ゞ

ヤナギがあればヒメはともかく、アカアシ、ミヤマぐらいはいるだろう
「とりあえず時間つぶしのヤナギルッキング!」
と、意見がまとまり今度はヤナギ探しの始まり

   道路から見えたヤナギの先には川が流れてて・・・

何気に走らせていると所々にヤナギが見つかる
そのたびに車を寄せてみるのだが・・・
なかなか・・・

なにもいない(T_T)

暇つぶしついでに川に降りようと足を伸ばしてみるとそこには爽やかなせせらぎが・・・
って
アブすげぇぇぇぇぇ

二人をめがけて何匹ものアブが集まってくる
振り払っても、振り払っても、容赦なく集まってくる
「ダメだ!こりゃ、ムリっ!!」
ということですぐさま車に向かって一目散で逃げ帰る

しかしアブも負けてはいない
全速力で走る我々を(対して早くないのが事実・・・)もの凄いスピードで追跡してくる
なおかつ体や顔、腕などにバシバシ当たってくるし・・・

ゼエゼエしちゃって、汗かいて、アブ3匹と一緒に車に乗り込んじゃうし・・・
アブ・・・ムカツク(^^ゞ

   あ、まって、ハスの花が・・・なんかいるかなぁ〜(^^ゞ

そんなこんなでヤナギ探しにも飽きちゃって(^^ゞ
早いけど夕飯の買出しに行きました
まずはスーパー?みたいな所に・・・

   「さて、なに食うか、ウナギ弁当がいいな!」by 花

・・・・・・・・・・

ココ、食材しか売ってねぇ・・・

やっぱりコンビニに行きました

   そうこうしているうちに雨が・・・(T_T)

おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい・・・・・

せっかくココまで来てるのに雨はやめてください・・・・・・

マジでカンベンしてください・・・・・

あと1時間もすれば辺りは真っ暗になるのに・・・・・

マジ泣くよ(^^ゞ

   でもめげずにまたヤナギ見てるし(^^ゞ

やっと見つけたのは、シロテンみたいなのが最中でした

新潟で初のヤナギの採集個体(^^ゞ

   山のほうは・・・

結構雨が降ったり、止んだりしていて

下の村に行くと全然降ってない

この程度ならなんとかいけるかな?

絶対に土砂降りだけはカンベン(T_T)

   車にとまる噂のアブ

さてさて

そろそろイイ時間が近づいてきました

とある駐車場で待機&夕飯を済ませ

ライトの電池も入れ替えて準備はいつでもオッケー状態

   あああ・・・また降ってきてるし・・・

辺りの外灯もスイッチが入り、白い明かりが灯しだされていく(とりあえずオレンジじゃなくて良かった・・・)

さぁ!おっぱじめますか!!

大変長らくお待たせをいたしました

やっと本題ですm(_ _)m

   先ず初めに飛んで来ていたのはミヤマカミキリ

ほほお!

ちゃんと飛んで来てる、よしよし・・・

などと言いながらミヤマカミキリを微笑ましく見ている何も知らない二人・・・

この後にミヤマカミキリに打ちのめされるとも知らずに・・・

   一発目のクワはコクワメス

19:30には完全に真っ暗になり(曇り空だったからだと・・・本来はもう少し後かと・・・)蛾や羽蟻などもかなり飛んでる

夕方の雨で蒸し加減も丁度良くなったのかな?

あとはオオが来てくれれば・・・にやり

   二発目はノコっ!!

車で移動しながら昼間の道順を次々と見て回っていく

今のところ競合者もいないようだし(日曜の夜だから少ない!と見込んでの今回の採集っす)

   三発目、ミヤマメス

しかし・・・

思った以上に・・・

クワが少ない・・・

なんでだ?

一つの外灯で3つ4つは落ちていてもよさそうな感じなんだが

空振り外灯の方が多い・・・

   チビミヤマ

気が付くともう21:00・・・

たぶん自分の中では、すでにオオを拾っている時間

花さんもきっとそう思っているハズ

「思ったよりクワっ気が少ないですねぇ」

「うん、少ないですねぇ・・・なんなのでしょう?」

「ひょっとして・・・今回・・・ボウズ?」

「うん、ボウ○、まで来てます・・・」

しくしくしく←二人で

   おおっ!ついにやったか!?



いつものお決まりパターン・・・

「背中にスジがねーよ・・・」(^^ゞ

   コクワのオスか・・・とりあえず写真でも・・・

草むらに落ちていたコクワにカメラを向けているところに、たまたま花さんが寄ってきて

「かぶさん・・・マジ?」

「え!?なにが!?」

「そのコクワ・・・死んでますよ!?」

「うわぁ!ホントだ!しくしくしくしくしくしく・・・」

マジで気が付かなかったかぶでした(T_T)

   この頃から・・・

ミヤマカミキリが多く目に付くようになってきた

ライトに照らし出された虫の80%ぐらいの割合で・・・

そのうち・・・

とある外灯では・・・

ミヤマカミキリミヤマカミキリミヤマカミキリミヤマカミキリミヤマカミキリミヤマカミキリミヤマカミキリミヤマカミキリ状態(T_T)

「いったい何匹いるんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」

って言うぐらいいる(^^ゞ

正直キモイ(^^ゞ

   22:00を回ってしまったし・・・

同じルートを何回往復しただろうか

相変わらずクワが少ない

今回は見つけた全てのクワをカメラに納めてる

(花さんが見つけたコクワが一匹写ってないかな?)

   マジで少ないと思われ・・・

そのうちに競合者を2組発見

一組は子連れ家族

もう1組は単独採集者

採れたのだろうか・・・

   こんなわかりづらい所にいるなよっ!

今回、一番明るいと思われる場所の外灯でその家族と採集者を見かけたのだが

「やっぱりココが本命なのか?」と感じざるをえない・・・

しかし、この外灯・・・

ある時間で消えやがった(T_T)

   ぬおっ!がむしっ!まぎらわしいっ!

23:00だよ・・・

そろそろ集中力がなくなってきたし、眠くなってきたし

諦めちゃうか?

そうすれば凄く楽なんだが・・・(^^ゞ

と、今度は自分との戦いが始まりだした

   花さんはまだ諦めないだろうなぁ・・・

確かに諦めちゃえば楽なんだけど・・・

でもそれは自分の負けを認めるものであって・・・

この採集記も「新潟ボウズ」ってタイトルにすればイイことだし・・・

でもせっかくココまで来ているんだからもっとやりたいし・・・

あわよくばオオも拾いたいし・・・

腹が減ってきてるし・・・

・・・・・・・・・・

すでに意識もモーローとしていてまともな考えも出てこない状態(^^ゞ

   コクワが多いなぁ

このコクワの場所もミヤマカミキリ大集合でした

バケツ片手に全て拾ったろか!?

   カブト見っけ!!

新潟ってクワ少ない・・・ぼそっ(二発目の私の感想)

   おおっ!ついにやったか!?その2

・・・・・・・・・・

   こーんなちっこいコクワとか・・・

・・・・・・・・・・

   潰れちったヤツとか・・・

もうダメポ・・・

ねむ・・・

   セミとか・・・

「かぶさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

さすがに夜中なので大きな声は出せずに

声を抑えながらもめいっばいに

すぐ近くで花さんが私を呼んでいる

   「いたのかっ!?」

   「ホントなのかっ!?」

   「マジでっ!?」

   「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(TOT)」

   「スジ入ってるよぉぉぉ(TOT)(TOT)(TOT)」

   しくしくしくしくしくしくし

「やっと帰れる・・・」じゃなくて(^^ゞ

「やっと見つけた・・・」

「よかったぁぁぁ」

そんなに大きな個体ではなかったですが

新潟オオっす!

23:30でした

見知らぬ土地でも見つけられたっす!

産地なんだからあたりまえか(^^ゞ

でも

うれしかったっす!

   この外灯でした

これで一気に安心して、

と同時に

ヤル気も出てきて・・・


というのは・・・

実は昼間に話をしていたんです

「うちらいつも一匹で満足しちゃうじゃないですか!」

「だから今回は頑張って二匹を目標にしましょう!」

って話だったんです・・・

だからもう一匹拾わないと・・・

   でもヤル気はあっても・・・

また時間だけが

過ぎていく

   もうカエレ・・・

結局

   おっ!きたか?

2:00ぐらいまで

   おおおっ!きたか?

頑張ってみましたが

   ぬおおおおおおっ!きたか?

ダメでした・・・(T_T)

   工事現場の水銀灯

どおせなら福島回って帰りましょう

となりまして

一路、いつもの福島ポイントへ

   蛾はもの凄い勢いでしたがクワは・・・

私は全く霊感がありません(なんだ?いきなり?)

でも今回の新潟で歩いている最中に「トントン」って左肩叩かれました

当然怖くて後ろを見ることは出来ませんでした・・・


この話は翌日にメールで花さんに伝えました

だって

花さんの反応によっては自分ももの凄く怖くなっちゃうから・・・

正直、言えなかったんです・・・


だって

トントンですよ?トントン・・・

怖かったぁぁぁ(T_T)

   な、なくなってるぅぅぅ!!!

去年オオのオスを拾った看板が無くなってました・・・

前回はあったのに・・・

花さんがメスを拾った外灯も去年の最後には無くなっちゃってたし・・・

自分達の実績のある外灯が無くなるのって寂しいですね・・・

   福島ではこのミヤマだけでした

さて

空もずいぶんと明るくなってきました

   フセツが欠けてました

マジで帰ります

(^^ゞ


今回の新潟

十二分に楽しかったです(オオ拾えてよかったっす)

今までの採集とはちょっとだけ気分が違ってたからだと思います

また一つ採集の面白さを知りました


深いですね

クワガタ採集

(^^ゞ


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