05月10日(土)   埼玉県


久しぶりに採集に行くことが出来た。
何故一ヶ月もの間行くことができなかったんだろう・・・?
よくよく考えてみるとくだらない用事の連続だった気がする(T_T)
近場をサラッと行ったことは数回あったのだがとても採集として成り立つ様なモノでもなかったし。
とにかくこの採集記を書くのも久しぶりである。

今回は以前から花さんに誘われていた埼玉に高山種狙いでの採集である。
「埼玉産ヒメ、出しちゃって下さい!」の花さんの言葉についつい拉致されてしまった(^^ゞ

しかし隣県とはいえ、遠い・・・

ふだんからあまり遠出をしない私の採集からするとこの場所は余りにも遠かった・・・
でも今回は花さん車での出動だったので、助手席で「ほけぇ〜」っとしているだけの私はラクだった(^^ゞ
花さん、お疲れさまでしたm(_ _)m

   ようやくダート道の林道へ入った

高速を降りてから一般道をひた走り、
ようやく山が近くなってきてやっと採集ムードが出てきた。
「よし、一気にポイントまで・・・」
なかなか標高が上がらない(T_T)

   だらだらと登る林道は標高がなかなか・・・

やっと1000位まで上がった所で前回に花さんがツヤハダ幼虫を出したという
場所でちょっと車を降りて休憩がてらの材割り。
成虫が出てくれればいいのだが・・・
見えていた結果に早々にその場を離れ、更に標高を上げる。

   やっぱりツヤハダ幼虫

とりあえず「高山種狙い」となっているが
やはり二人の目的は「ヒメ狙い」である。
本日、ヒメが出れば「ヒメ採集」となり、出なければ「高山種採集」と
名目の変わる都合の良い採集である。
もし何も出せなかった場合は「下見」となるのだろうか・・・(^^ゞ

ボウズに慣れた二人が無い知恵を出し合って考え出した素晴らしい作戦である(^^ゞ

   ようやく目に付いたヤナギはまだまだ早い

ようやくヒメ生息地に入り、あたりにはヤナギもかなり目に付くようになってきた。
ヤナギはまだ芽吹いて少し経った程度のもので、まだヤナギにヒメが付いているはずが無いのだが、
何故か無意識にヒメの姿を期待して見てしまう。←病気の症状現る(^^ゞ
「気の早いヤツとかいるかも・・」←いない!いない!
「じゃあアカアシでもいいから・・」←諦めの悪い二人

ようやく諦めて材割りを始めた・・・(^^ゞ

   沢沿いにあった太い切り株

始めに入った場所は細い沢で、いくつかの倒木が転がっている。
「とりあえずここから始めましょ!」と材を品定めしながら沢を登っていく。

直径1mはあろうかと思われるブナの太い切り株をずっと先に見つけて
「よし!あれだ!」と目標を定め、一生懸命に登ったのだが見かけ倒しだった(T_T)
よくあるパターン・・・

ここ数回でヒメ入っている材のとある共通点というのを発見した。
まだ完全に確立されたものではないのだが
かなりの高確率でその材にはヒメが入っている。
さすがに幼虫か、成虫かまでは解らないが(^^ゞ

本当にこれが確立されれば無駄な材割り、無駄な体力を使わなくて済むようになる。
今後の課題として更に進めていこうという次第であります。
ちなみに現在のところ100%っす!。

   早速、ヒメ食痕をみっけ!

すぐ隣の沢筋に移り、やや太めの倒木を削ったら・・・
やっぱりヒメ食痕が出ました!

でもホントにヒメの食痕か?
姿を見ないことには・・・

   いましたよ〜ん!

出てきた幼虫は結構な大きさの幼虫であった。
この食痕で、この大きさなら間違いなくヒメだろう・・・
でも、ちょっと自信無し・・・(^^ゞ

   あれ?ヒメだよね?

あとは成虫が出てくれれば問題無いのだが・・・
そう簡単にうまくいくか?

って、次の瞬間に黒い成虫が!

   んあ?キミはだれ?

   おおっ!埼玉産!

出た瞬間に「おおっ!ヒメ出た!」となったがサイズ的にあまりにも小さかったので
「え?ちょっと待った!」と顎をしみじみと確認。

一瞬ためらったが間違いなかった(^^ゞ

   とてもちっこい・・うれしい・・のか?

その後、この材からの追加は無く次の場所に移動となる。

   ヒメ成虫が出た周りの雰囲気

この林道はかなりの距離があり、とても歩いて材を探せる様な場所ではなかった。
ならばしょうがない!と車に乗ったままの材探し・・・
横着な二人が無い知恵を出し合って考え出した素晴らしい作戦である(^^ゞ

しばらく走ったところで「花さん、ストップ〜っ!」と車を停めてもらった。
良さそうなのが転がってました。しかも沢山・・・

早速その場に駆け寄ると、あるわあるわ!
物凄い量の倒木達である。
これを片っ端から削って確認していたのでは日も暮れる・・・
と、ここで先ほどの「とある共通点」を使い、材を品定め。

   ながーい、ふとーい、倒木

この倒木だ!←たぶん(^^ゞ

倒木の先端に「共通点」があった。
削ってみると・・・

   食痕がかなり走っている


話しは変わるが

下界では(下界?ここで言う低地)あちこちで樹液採集の報告を目にする。
とはいってもコクワがメインだが・・・
こういう時期になってくると下界では材割りは不可能となる。
雑木林での樹液採集ニガテな私はこの時期途方に暮れてしまう。
普通の方はこの時期になるとウキウキとするようだが私はまるで逆・・・
ヤナギのルッキング採集が出来るようになるまで何しよう・・・となってしまうのだ。

しかし標高を上げて高山種狙いでなら材割りはまだ可能であることに気が付いた。
とはいっても、今月いっぱいがいいとこだろうか・・・

話しを戻しましょう。

   いつも初めは幼虫から

いました。
どうやらヒメのようです。

ところが次に出てきたのは成虫でしたが
ア、アカい・・・

アカアシかとマジで思った・・・

羽化して間もなかったのだろうか?

   まだ赤い成虫

   よしよし・・・ヒメだった!

続いて、また成虫!

   おおっ!また出た!

この成虫は家に帰ってサイズを測ってみると52mmあった。
いままでの私のヒメサイズの最高が49mmだったのだが一気に3mmアップとなった。
これは嬉しかった!
なかなか50mmの壁が越せなかった私は素直に喜ぶべきだろう!

「わーい!わーい!」←おちょくってんのか?

   花さん割り割り!

しかし、なんでヒメ材割りはこんなに疲れるのだろう・・・
単純に材が硬いからだろうか・・・
とりあえず一息ついてあたりを見渡してみる。

   まだいっぱいある倒木

清々しい山の中で材割り・・・
おっと、あまり深くは書くまい。
でも気持ち良かった。

同じ倒木の上部を割っている花さんの材割りに見とれていると・・・
「あれれ!」と花さん。
「なになに?どしたの?」と近寄るとそこには・・・
サナギ・・・どうやって持って帰ろう(^^ゞ

今度から花さんはオアシス持参でね!

   あらま!のサナギ

一息ついて体力が回復したことろで材割り再開。
すると今までに見たことの無い光景がそこにはあった。

私の中で
ヒメ食痕→きめ細かい→硬く詰まっている
というのが定説になっていたのだがそれを覆すモノがそこに!

まずは見て下さい!

   荒い食痕ヒメ幼虫

どうですか?
どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら教えてくだしゃいm(_ _)m

それともただの例外もあるのでしょうか?

   メスも出ましたよん!

その後も出てくる出てくる!
二人でまさにタコ採れ状態!

   おおおっ!

その後も・・・

   おおおおおっ!

しかし・・・
もう十分!
この後もこのまま続けてしまうと「もう勘弁して下さい!」状態に突入してしまうので、
楽しいけれど終わりとしました。

   まだまだ材割りは出来そう?

そのあと頂上まで林道を進め、軽くドライブ。
夏の為の下見といったとこですかね!

   標高が高くなると木々の芽吹きも遅いっすね!

んっ?まてよ!
この標高でまだ芽吹きがこの程度ならば・・・
時期の進行と共に私もどんどん標高を上げて材割りをしていけば・・・
夏まで可能か?・・・ボソ
しかしヒメの標高の上限はいくつなんだ?
これも今後の課題に入れよう!
2000m位でも生息しているのだろうか・・・?
興味のあるところだ!

   頂上!約1800m

さて!それでは下山しましょう!
と、帰路につくのだが・・・
帰り道のヤナギがまた気になってしまう(^^ゞ

   ヤナギ・・・まだ早いってば!

下界は5月半ばあたりでカブトも出てくる。
ならば高山のヒメはいつ頃からなんだろう・・・?
6月末とか7月頭とは聞いたことあるが。
ヒメヤナギ採集最短記録を狙ってみるのも面白いかもしれない。

   ヤナギを見上げるルッキング花さん

早く夏にならないかなぁ〜

   ヤラセ@ヤナギヒメ


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