09月22日(日)   東京都


「多摩ヒメオオ探索隊」がやっと本日、再始動をいたしました。とはいっても今年は最後かな?
前回からどのくらいの月日が経ったでしょうか(^^;)
事の始まりはPさんの「多摩地区でヒメを採りたい」と言う言葉に
私らが便乗し「ならば私も採りたい」みたいな感じで、事が進んだ次第です。
それからというもの、みんなで?東京都のヒメオオについての資料集めが始まり
いくつか過去の(ちょっと昔ですが)採集例を探し当てることに成功しました。
しかし、ほとんどPさんです・・・(^^;ゞ
ならばまだ何処かにその子孫はいるだろう!という安易な採集です!←いえ、マジです!
しかし重い腰がなかなか上がらなかったのは、
やはり、いるかいないか分からない場所で一日潰してしまうより、
いると分かっている場所で楽しみたい!という本能が先走ってしまっていたからでしょうか?
しかし埼玉県で結果を出してきた花さんを見習い、今回は私も充分に気合いを入れました。
果たして東京都でヒメオオを見ることが出来るのかっ!?
さてはじまり、はじまりです。

朝、花さんとの待ち合わせ場所に30分早く行くと・・・やっぱり、すでに花さんはいました!
たぶんこの方は早いだろうな!と思ったのはドンピシャ正解でした!
朝の挨拶もそこそこに、花さんに私の車に乗ってもらい早速の出発です。

そこから現地までは日頃のクワ話等で盛り上がり、長い道のりもあっという間。
今日の意気込みも互いに確認しあい?二人はやる気も十分!
更に現地ではPさん、Tさんと合流・・・のはずが・・・時間になっても来ない・・・。
携帯も圏外!うう〜ん、困った・・・。

しかしその後20分で無事に合流できて(ほっ!)、ヒメオオがいるであろう林道に4人で入って行く。
車の進入はゲートまで、そこからは歩きの登山である。(最近、登山づいてしまったようである)

   天気は曇り、ちょっと肌寒い

ゲートで標高は800m弱、徐々に標高を上げて行く予定だが林道終点までは2時間半の道のり。
途中でヤナギがあってくれればよいのだが・・・。

山は少しづつ秋に向けての下準備に入っているようで所々で紅葉が始まろうとしている。
しかし登り初めてしばらくすると「暑い!!!」
体を動かせばまだまだ汗をかける陽気である。

   部分紅葉!←材割り派的表現!

林道を登り始めるとチラホラと良さそうな材が目に入る。
オオクワの産地ならばあっという間に無くなってしまいそうな材が結構ゴロゴロしているのである。
材の断面にはそれらしき食痕が見え隠れしているではないか!
いつ手を出してやろうか!と考える間もなく、つい手が出ていた・・・(^^;)
さすがにオノは持参しなかったので足と手での材割り!
すると成虫があっけなく出た!
しかし、すでに「あの世のお方」みたいだ。

   キミはもしかして・・・やはり(T_T)

キミが出てしまうということはまだまだ標高が足りないみたいだ。

更に上を目指すがヤナギはいっこうに出てこない。
ヤナギがないのであれば他の木々はどうだろう?
いろんな木を見ながら一行は突き進んで行くが、初めは楽しい会話混じりの登山が
この頃は無口になっている・・・。足が痛い・・・。息が切れる・・・。

   ♪おおまきばぁわぁみどぉりぃ〜・・・はぁはぁ

結局、林道終点までたどり着いてしまった。
はずした・・・(T_T)

下りの帰り道、本来ならばトボトボと重い足を引きずりながらの下山となるのだがまだ希望があった。
それは登り初めて少しの所で実はヤナギを発見していたのであった。そこに心は向かっている。
登りでそこのヤナギをパスした理由は林道からかなり離れていて遠い!
ヤナギは谷を挟んだ向かいの斜面に生えており、谷を越えなければならないからであった。
当然、標高も1000mを切っているので期待は薄いが、他にヤナギが無かったのだから
行ってみる価値は充分あるだろう。

   問題のヤナギ群

たどり着いてみるもののかなりの斜面に生えている。
4人でまとまって行くには落石に注意!である。
結構な時間をかけ?たどり着いたヤナギは紅葉が進んでおり葉っぱが結構黄色い。いるのか?
んがっ!そんなことは一瞬で吹っ飛んだ!
クワガタが付いている!!!
今日始めてみる、生きたクワガタである。
種は判別出来ないがとにかく「うれしぃ〜!」の一言である!

   久々の、ヤナギ@クワ

みんなに早速知らせるとすぐに集まって・・・こない。あれ?みんなバテてる(^^;)
それでもクワの姿を見るとみんなの目がまた輝き始めた。うーん!なんてクワ好きな方々!
そして全員が拝んだ所で網の登場!

   アカアシだった・・・

しかし結構デカくて嬉しい!
すると、あそこにも、こっちにも、いるぞと声が上がる!
うわ!ほんとだ!いるいる!
網を持っている私は指さされたアカアシを片っ端から捕獲!

   あそこにも・・・えっ?どこ?

   こっちにも・・・だからどこ?

狙ったアカアシに網を近づけヤナギを少し揺らすと別な枝からアカアシがポトポト落ちてくる。
肝心の狙ったアカアシはしがみついたまま・・・(T_T)

   わずか数分の成果

いったいどのくらいのアカアシが網の外に落ちていったろう・・・。
これはまさしくアカアシの雨であった。(花さん・・・パクりました)
アカアシでもこれだけの狭い範囲にこれだけの数がいるとかなり楽しい!
十分すぎるほどアカアシを堪能した私達は山を下りた。
今後、アカアシが採りたくなったらここに来よう!←それはたぶんない!

   本日の最大アカアシ@ノギスは車

車に戻った私達は本日の午後の部の登山地へ移動。
こちらが過去にヒメオオの記録が残っている場所なのだが・・・。
しかしここは林道ではなくホントの登山道。いるのか?
天気も崩れ始め山間はかなり暗い。

   沢はあるがヤナギは・・・

結構ハードな登りが続き、本来上を見て歩くはずがみんな下向きに。

   みんな〜上を見るんだぁ〜!

息を切らしながら黙々と登山に励むが、すでに当初の目的を失っている。
「ヒメオオ」の文字は頭から消え、目的は「頂上」に変わっていた。
ここまで来たのだから頂上までは登っておかないと!
と採集家は登山家への道を歩きだしていた(^^;)

   何処まで続くんだ?

結局、頂上まであと少し、という所で雨足が強くなり断念!
結果、ここもはずした・・・(T_T)

あとがき
とにかく東京都でのヒメオオ探しはつらい!
まぁ、簡単に採れてしまうよりよっぽどその方がいいが・・・。
またしばらく地図とのニラメッコの末、挑みたいものである!
(何年越しとかになっちゃうのかなぁ〜・・・ぼそ)


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